近況やらお知らせやら

 パソコンの不調と体の不調が重なって、しばらくブログの更新ができませんでした。「不調は重なる、好調は重ならない」。これ、私が40年くらい生きてきた上での実感です。同意してくれる方が多いことを密かに祈ってます。
 
 で、やっと更新できるようになったと思ったら、もうGWなんですね~。GWといえば、このブログ的には何と言っても、上野オークラ。今年も色々イベントが行われるみたいですね(詳しくはこちら→http://www.okura-movie.co.jp/op/info/index.html)。
 今回は「監督特集」として、池島ゆたか監督の日・竹洞哲也監督の日・加藤義一監督の日が設定されています。どの日も3作品ずつの上映で、さらに各監督が大勢の女優さんに囲まれて登壇する、いわばハーレム状態での舞台挨拶もある模様。何だか楽しそうです。
 
 個人的には、竹洞監督の日に行きたいような気もするのですが‥‥もし場内の雰囲気が去年と全く同じだったら、作品をちゃんと観ることができないので、どうしても躊躇してしまいます。もちろん成人館での鑑賞に慣れている方や、「あえて困難な状況で観たい!」というチャレンジャーの方は、張り切ってお出かけください。

未公開ドキュメンタリーをTVで。

 この4月から始まった映画関係のテレビ番組をひとつ、オススメしておきます。タイトルは『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』(TOKYO MXテレビで毎週日曜23時~24時)。アメリカ在住の映画評論家・町山智浩氏が選んだ日本未公開の海外ドキュメンタリー映画を、ノーカットで放送する番組です。
 基本的に1本の映画を2回に分けて放送し、冒頭など数か所で町山さんとオセロの松嶋さんがトークをする‥という構成。私はまだ初回(5日放送分)しか観ていないのですが、それだけでも非常に見応えがありました。
 
 番組で取り上げるドキュメンタリー映画は、未公開(つまり日本の配給会社が買わなかった)だけあって、予備知識が無いと分かりにくい作品や、重い内容の作品も多くなる模様。しかし、町山さんの具体的な解説と松嶋さんの威勢のいい進行によって、興味深く観られる仕組みになっているし、何よりも、そういうドキュメンタリーを通じて未知の世界に出会えると思うので、MXを受信できる方はぜひ1度ご覧になってみてください。
 ちなみに今週(19日)と来週に放送される作品は、「WTO(世界貿易機関)や大企業のスポークスマンのフリをしてデタラメな記者会見を行う正義のお笑いテロリストを追った『イエスメン』」だそうです(「」内はTVブロス最新号の町山氏のコラムより)。
 
 なお、MXの公式サイトに番組紹介のページが見当たらないので、町山氏のブログの番組紹介記事にリンクを張っておきます→http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20090402

※追記(2010年・夏)‥‥その後、放送日時が「毎週金曜23時30分~24時30分」に変わりました。今後も変更があるかもしれません。

『マーゴット・ウェディング』

2007年 アメリカ 監督・脚本:ノア・バームバック 出演:二コール・キッドマン、ジェニファー・ジェイソン・リー、ゼイン・パイス、ジャック・ブラック、ジョン・タトゥーロ
(日本未公開、DVD発売&レンタル中)
発売元の公式サイト→http://dvd.paramount.jp/search/detail.php?id=2377

 先週、近所のDVDレンタル店を久しぶりに覗いてみたところ、以前からちょっと気になっていたこの作品があったので、レンタルして鑑賞。
 大まかなストーリーは、作家のマーゴット(二コール・キッドマン)には絶縁中の妹・ポーリン(ジェニファー・ジェイソン・リー)がいて、2人はポーリンの再婚を機に久しぶりに会うが、次々にトラブルや摩擦が起き‥‥というもの。キッドマン主演ながら日本では劇場公開されず、DVDスルーとなった作品で、観てみると、公開されなかった理由は何となく分かります。

※以下の文章では、作品の結末に触れています。

 基本的に、家族(特に姉妹)の確執を描いた映画でありながら、その家族の過去や事情があまり明らかにされていない。しかも、全体的な構成においてハッキリした起承転結が無く、確執を抱えた者同士が少しも和解しないまま映画が終わる。だから、観たあとやや居心地が悪い。ただこれらは、おそらく意図的なものだと思います。
 というのも、ノア・バームバック監督の前作『イカとクジラ』は、今回と同じく家族のゴタゴタを題材にしながらも、その家族の事情はかなり描かれていたし、わりと普通に起承転結があり、最後はそれなりに「いい話」としてまとまっていたからです。つまり今回は、前回と同じような題材を敢えて違うテイストで映画化してみた、ということかもしれません。で、その試みは成功しているのかどうか。私は、半分失敗で半分成功、くらいだと思います。

 まず家族の事情については、もう少し詳しく描くべきだったのではないかと。マーゴットがかつてポーリンの結婚生活を本に書き破局に追い込んだ(とポーリンは思っている)ことなど、2人の間の事情はある程度明かされるのですが、どうにもよく分からない部分が色々あるのです。
 
 例えば2人にはベッキーという妹(姉?)がいるらしく、彼女に関しても何やら複雑な事情があるかのようにセリフで語られるものの、結局それは明かされず、ベッキー自身もほんのチラッとしか登場しません。これ、観ている側としては「いったい何だったんだ?」という感じ。
 また、マーゴットが自分の息子であるクロード(ゼイン・パイス)に向かって、「ママのところへ行って」と言ったあと慌てて「ポーリンのところへ行って」と言い直すシーンがあり、これってもしかしてクロードの実母はポーリンってこと? と気になるわけですが、それについても最後まで触れられず、またしても「いったい何だったんだ?」。
 
 まあこの作品に限らず、観客に複数の謎を残したまま終わる映画というのは、たまにあるもので。作り手側としては観客の想像力に委ねているのかもしれませんが、観客としてはアレもコレもと委ねられても混乱するだけなので、謎はせめて1つにしてほしいです。例えば今回の場合なら、ベッキー云々は謎のままでいいとしても、クロードの実母問題などマーゴットとポーリンの関係性については、もう少しハッキリさせてほしかった。
 余談ですが、この観たあと謎が残る感覚って‥‥残尿感に似ている。今後はこの手の映画を、「残尿感映画」と呼ぶことにしよう。

 しかし、この映画の「ハッキリした起承転結が無く、確執を抱えた者同士が少しも和解しないまま映画が終わる」という点に関しては評価したいです。というか、こういう映画もあった方がいい。
 一般的に、映画などで人と人との確執を描く場合、結局はある程度和解してハッピーエンド、というパターンが多いですよね。や、イイと思いますよ、そういう明るい映画。ただ、「人と人とは分かり合えない場合もある」ということを提示する作品も、私は支持したいです。特にこの映画のように、「分かり合えないけれど、それでも人生は続く」というような終わり方をする作品は、ある意味貴重。
 分かり合えない場合もある、でも失望しすぎないで生きていく。これも、ひとつの明るさなんじゃないでしょうか。
 
 ちなみにこの映画の姉妹の関係は、どちらかが正しくてどちらかが悪い、というものではありません。両方とも性格に問題あり。そして姉の方は自分の短所を自覚している様子、でもどうにもできない。そこが虚しいような、面白いような。

ピンク特集・補足(なのか?)

 いつも映画について、やれ構成がどうとかキャスティングがどうとか、真面目くさって分かった風なことを書き連ねている私ですが、本当はもっとしょうもないというか、作品自体とは関係ないようなことも、常に色々と考えています。

 例えば前回の『恋味うどん』の記事で、「恋味」と「濃い味」を引っかけたセリフのやり取りを勝手に作って書きましたが、あれはそもそも私の妙な思い込みが元になっていまして。
 実は私、あの映画を実際に観るまで、「タイトルの“恋味”には“濃い味”の意味もあるはずだ」と勝手に思い込んでいたのです。それだけならまだしも、「“近年の(讃岐風)薄味うどんブームを受け入れず頑なに関東風の濃い味うどんを作っている店”が舞台なのかな~」と、妄想までしていました。
 
 なにしろ脚本の小松公典氏はダジャレ製造機みたいな方なので(←褒めている)、当然この脚本タイトルはダジャレで劇中どこかに必ず「濃い味ネタ」が出てくるはず、と決めつけていたのです。だから作品を観て、「濃い味ネタが無かった→ならば自分で作る!」となったわけで。
 しかし後でふと気づいたのですが、小松氏はエッセイ的な文章にはダジャレを駆使するものの、脚本タイトルに関しては特にそういう傾向は無いようなのです。てっきり何もかもダジャレまみれなのかと思っていました。イメージって恐ろしいですね~。あと、うどんつゆの濃さをネタにしたくなるのは、私が四国から東京に来た人間だということも関係しているかもしれません。
 
 さて次は、柳東史氏の顔について。前回の記事で「端整」と書きましたが、本当は私、彼の顔を「端整なスケコマシ顔」だと思っています。でもさすがにスケコマシは失礼だし、それにもう死語なので、書くのはやめました(今書いたけど)。
 ちなみに、岡田智宏氏の顔も「端整なスケコマシ顔」だと思っています。だから実はあの映画を観たあと、「柳氏と岡田氏でスケコマシ・ブラザーズを結成すればいいのに(もちろん役柄として)」などと妄想していました。観る前にも妄想、観た後にも妄想。まあ大体こんなもんです、私は。

 また、同じくピンク特集で『人畜(鍵穴 和服妻飼育覗き)』を観た時も、作品自体とは関係ないことが色々と頭に浮かんできました。というのも、この映画は昭和中期を舞台にした猟奇エロスもので、全編を通してレトロかつ淫靡な雰囲気が漂っているのですが、私の目から見ると、ひとつだけ異質な要素がありまして。
 それは、クレジットに表示されたメインの男優2人の名前。「杉本まこと」と「かわさきひろゆき」。なんというか、ひらがなが多いせいで、妙にキュート&ファンシーな印象が‥‥。
 
 で、そこからどんどん連想が広がりました。「杉本氏はその後“なかみつせいじ”と改名したから、つまり、ひらがな率がグーンとアップしたわけだ」とか。「そういえば“池島ゆたか”もひらがな入ってるよなあ」とか。そして結局、どうでもいいような疑問が発生。彼らはジャンルの特性上、エロエロでギトギトな役を演じる機会も多いのに、それと対照的なキュート&ファンシーネームを名乗っているのは何故?

 では最後に、どうでもよくない話を。今回の特集で久しぶりに観た、佐野和宏監督の『Don’t Let It Bring You Down』。プリントの状態が予想以上に悪く、やや愕然としました。映像だけでなく音声にも乱れが多かったです(よって記事は書きません)。いろいろ事情があるとは思いますが、今回はせっかくの一般館上映だったので、やはり残念。
プロフィール

サイボク

Author:サイボク
60年代後半生まれの♀。
東京在住。
twitter.com/saiboku_ya

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