受賞記念(?)

 最近、今まであまり縁の無かった、ある分野に興味を持ちまして。いろいろ調べたり、考えたりしています。といっても、映画に対する興味を失ったわけではないですよ~。相変わらず、ピンク映画のことも気になりますし。
 
 というわけで、明日(4月30日)はピンク大賞のオールナイトイベント。テアトル新宿にて、夜10時開演。詳しくは、こちらをどうぞ→http://www2u.biglobe.ne.jp/~p-g/award/23_pinkfes/index.html
※前売だけでなく当日券もあるので、ふと急に行ってみたくなった‥という方でも入れると思います。
 私は残念ながら、行けそうにない‥‥(基本的に土曜日は、ほぼいつも用事があるので)。今年は、小松公典氏が脚本賞(3度目)、津田篤氏が男優賞(初)を受賞されていて、つまり面識のある方が2人も壇上で表彰されるので、お祝いに駆けつけたいところなんですけどね。それはできそうにないので、ここに書いておきます。
 小松さん、津田さん、おめでとうございます。もちろん、他の受賞者の方々も。
  
 他の受賞者といえば、今年は倖田李梨さんが女優賞を獲得(2度目)。そこで、ふと思い出したこと。私は以前、「タマフルでピンク映画を取り上げてほしい!」と思い、小細工を弄したあげくスベってしまったわけですが、実は私がタマフルにこだわる背景には、倖田さんの存在もあるのですよ。
 というのも、(倖田さんのブログによると)彼女は日本のヒップホップが好きで、中でもライムスターやクレバの熱心なファンらしく。で、タマフルのパーソナリティである宇多丸氏はライムスターのメンバー。つまり、「もしタマフルでピンク特集とかやることになれば、出演者のひとりは倖田さんで決まり! 彼女自身も絶対うれしいはず!」という思いがあるんです、私の中に。
 
 もちろん、そういう思いだけでタマフルにメールを出したわけではありません。当時詳しく書いたように、メインの理由や目的は他にあります。しかし、この件について考えるとき倖田さんの顔がチラチラと頭に浮かぶのも、また事実なわけで。
 しかしまあ、こういうのって余計なおせっかいかもしれないし、なんだかちょっと恥ずかしいので、今まで書いてなかったんですけど、倖田さんの2度目の受賞記念として(?)書いておきます。

『センチメンタル女子』

成人映画館での公開題:『三十路の女 巨乳はじける』
2011年 日本 監督:竹洞哲也 脚本:小松公典、山口大輔 出演:櫻井ゆうこ、岩谷健司、倖田李梨、津田篤、若林美保、久保田泰也、岡田智宏
(全国の成人映画館で順次上映中)

 1週間ほど前に、上野オークラ劇場にて鑑賞。ラジオ業界を題材にした作品とのことで、ラジオ好きの私は、以前から楽しみにしていました。で、実際に観てみたところ、ひとひねり(?)あって、「ラジオ業界を題材にした」というよりも、「業界を去った男女が再びラジオの仕事に戻るまでを描いた」作品でした。

 DJの加奈(櫻井ゆうこ)とディレクターの鉄也(岩谷健司)は、聴取率の低迷により自分たちの番組を打ち切られ、辞職。今では2人とも、加奈の故郷である田舎町で新たな人生を歩んでいるが、実はまだラジオの仕事に未練があった。また、加奈を追ってきて町に住みついた鉄也は、ずっと彼女を思い続けているものの、ハッキリと告白できずにいた。
 そんな中途半端な2人とは対照的に、周囲の人々はストレートかつパワフル。鉄也の仕事仲間・孝(津田篤)は、加奈の友人・渚(倖田李梨)にしつこくアタックし続け、加奈の姉・美雪(若林美保)は、町の女性たちのアイドル・直也(岡田智宏)と加奈を強引に引き合わせ、加奈のファンだった直也は、積極的に加奈に近づいていく。そうこうするうちに、鉄也と加奈の心境にも変化が‥‥。

 要するにこれは、何かに対して臆病になっている、もう若くはない主人公が、周囲の人々のパワフルさに影響され一歩前に踏み出す‥という話。竹洞・小松コンビの作品としては、『再会迷宮』と同じパターンですね。舞台が地方の田舎町でヒロインの故郷、という点も同じ。
 ただ、『再会迷宮』とこの『センチメンタル女子』には、大きな違いもあります。まず、『再会~』の主人公は真希という女性だけでしたが、『センチメンタル~』の主人公は加奈と鉄也、女性プラス男性。さらに、主人公が臆病になっている対象も、『再会~』では恋愛だけだったのが、『センチメンタル~』では恋愛プラス仕事。

 つまり、大きな要素がいくつか増えているわけです。が、それによって作品自体の面白さも増えたかというと、残念ながら、そうでもない。

 まず、主人公が男女ペアになったといっても、男性(鉄也)ばかりが目立っていて、女性(加奈)の方は何だか影が薄い。まあこれは、鉄也を演じる岩谷氏が、役者として押しが強いということも関係しているのでしょう。なにしろ彼は、芝居が達者なだけでなく独特の愛嬌もあるし、しかも顔がデカい。今回のように、小顔でスタイルのいい共演者たちに囲まれていると、画面の奥にいても手前にいるように見える(というのは半分冗談)。
 それと、加奈の影が薄くなってしまったのは、鉄也に比べて加奈の人物像が描き込まれてないせいもあるかも。例えば、鉄也が自分の原点として、中学生の頃に授業でラジオを作ったことや深夜放送に熱中したことを、生き生きと語るシーンがあるのですが、加奈にはそういうシーンが無い。まあ彼女は基本的に「感情をあまり表に出さない」という設定なので、仕方ない部分もあるものの、背景や心情が描かれなさすぎで、どういう人物なのか、今ひとつよく分からなかったです。

 さらに、主人公が臆病になっている対象として「恋愛」の他に「仕事」が加わったといっても、この新たに加わった「仕事(ラジオ)」という要素が、あまりきちんと描かれていない。そもそも、この映画における「今のラジオ界」に対する認識は、やや単純すぎます。
 例えば鉄也が、「自分たちの若い頃がラジオの黄金時代だった」というようなことを言ったり、加奈が、「今は皆テレビやネットばかりでラジオに興味が無い」というようなことを言ったりして、この映画では全体的に、「ラジオは流行らなくなった」という認識が前提になっているわけですが、この認識、半分正しいけど半分間違いなのです。

 たしかに昔に比べると、「ラジオ好きの若者」は激減しました。しかし今は、ポッドキャストの普及により、例えば昼間の番組を朝夕の通勤中に聴くとか、いろんな聴き方が出来るようになったこともあって、30代以上の人たちの中に、ラジオ好きが少しずつ増えています。
 また最近は、例えばリスナーが生放送を聴きながらツイッターで呟き、そのツイートを即座にDJが読み上げ、さらに話題が広がるなど、ネットとラジオが連動してきており、それをキッカケにラジオにハマる人もいます。
 とにかく今は、昔とは違う楽しみ方がいろいろ出てきているし、前の記事で紹介した小島さんのように、実力のある喋り手たちが改めて注目されているわけですから、せっかく今、映画でラジオを取り上げるなら、そのへんのこともきちんと押さえてほしかったです。というか、今書いたようなことは、劇中で主人公たちがラジオの仕事に戻る理由として、使えると思うんですけどね。

 最後にひとつ、非常に細かいことを。劇中で、登場人物たちが加奈の元の仕事を「DJ」と言っていて、それゆえ私も、あらすじ紹介でそう書いたのですが、実は私はこの呼称には、ちょっと違和感があります。というのも、加奈はリクエストされた曲を「かける」のではなく、「ピアノで演奏する」というスタイルだからです。
 DJすなわちdisc jockeyとは、(「disc」という言葉が入っているくらいだから)レコードやCDなどの録音媒体を使って放送やパフォーマンスをする人のことであって、楽器を演奏する場合はDJとは言わないのでは‥‥。しかしこれ、厳密にはよく分からないので、断言はできません。
 ただまあ、最近はそれぞれの喋り手や局によって、パーソナリティとかナビゲーターとかいろんな呼称があるわけだし、この映画でも、「DJ」ではなく何か変わったオリジナルの呼称を使えば、作品のアクセントになって面白みが増したんじゃないでしょうか。

ラジオといえば、この人。

 前回の記事でTBSラジオに関することを書いたところ、ちょうど明日(3日)の夜、そのTBSラジオで活躍しているパーソナリティの小島慶子さんが、テレビ番組『情熱大陸』で取り上げられるそうです。

 小島さんはかつてTBSの局アナだったので、世間的には「女子アナ」のイメージが強いのかもしれませんが、私にとって彼女は「ラジオの人」。とにかく『アクセス』での彼女が鮮烈だった。この『アクセス』は、政治・経済から社会問題に至るまで、その時々で話題になっている事柄について、リスナーとコメンテイターが専門家を交えて議論していく‥という、もういかにも司会・進行が難しそうな番組だったわけですが、小島さんは初代のパーソナリティとして、見事に番組を仕切っていたのですよ。ちなみに『アクセス』放送開始時、彼女はまだ20代。
 そして今、38歳になった彼女は、『小島慶子 キラ☆キラ』などで人気を集め、一部のリスナーからは「オジキ(叔父貴)」という愛称で親しまれています。女性なのにオジキ! これは、エロ話でも著名人の悪口でも社会に対する提言でも、実にサラッと言ってのける彼女のキャラから来ているのでしょう。

 去年TBSを退社してフリーになった時も、フリー「アナウンサー」ではなく「ラジオパーソナリティ」という肩書きを選び、その後ラジオ中心に活動している小島さん。彼女はやはり、今のラジオ界を代表し象徴している人だと思います。
 今回の『情熱大陸』では、あの大地震の翌週、まだ頻繁に余震が続くなかヘルメットをかぶって生放送に打ち込む彼女の姿が紹介されるそうで、なかなか見応えがあるんじゃないかと。
 放映について、詳しいことはこちらをどうぞ→http://www.mbs.jp/jounetsu/2011/04_03.shtml
プロフィール

Author:サイボク
60年代後半生まれの♀。
東京在住。

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