『乃梨子の場合』

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2014年  監督:坂本礼  脚本:尾上史高  出演:西山真来、吉岡睦雄、和田光沙、伊藤清美、川瀬陽太 ほか
公式サイト→http://www.interfilm.co.jp/noriko/
◆東京のポレポレ東中野にて上映中(4月24日まで)、名古屋のシネマスコーレにて上映予定(4月28日~5月1日)
【追加:大阪の第七藝術劇場での上映も決定(6月6日~12日)。今後も上映館が増える可能性あり】


諸事情により2回、観に行きました。
2回目の上映後には佐野和宏さんらを招いてのトークイベントがあり、せっかくの機会だから昔から好きな佐野さんに何か一言‥‥と思いつつ結局、何も言えず帰ってきてしまい、激しく後悔しております。

まあ、それはそれとして‥‥『乃梨子の場合』。
監督の坂本礼さんといえば、彼のピンク映画を何本か観たことがあるのですが、その中で最も印象深いのが、『18才 下着の中のうずき』。
少女たちの話でありながら、川瀬陽太さん演じる青年がとても繊細に描かれていて、むしろ青年の方が作品の軸になっていたような。

そしてこの『乃梨子の場合』も、女の話でありながら、彼女をとりまく2人の男が、グイッと前に出てきている感じ。

もちろん、基本的には「女の話」として、ちゃんと成立しています。
その部分は、先日ツイッターに書いたとおり。

【『乃梨子の場合』観た。経済的な理由で売春(援助交際)を始める主婦・乃梨子。スーパーのパートだけでは、やっていけなくなったのだ。そのスーパーではいつも店の宣伝ソング(?)が流れている。空虚でシシンプルで覚えやすい歌。そんな歌が生活の一部になっている女の話。胸につーんと来た。】

そして、「2人の男」。まず乃梨子の夫。
なんというか‥‥半分あの世に行っているかのような、不思議で不気味な男。
この男を、川瀬陽太さんが、「いかにも」の不気味な表情など一切見せず、穏やかに優しげに演じています。さすがです。

さらに、乃梨子の援助交際の相手、戸高。
自分に全く好意を持っていない人妻に、入れあげる男。
彼の無邪気さ、一途さ、愚かさ、哀しさを、吉岡睦雄さんが見事に表現しています。

本当に吉岡さん、素晴らしい。
彼の出演作は昔からいろいろ観ていて、いい役者さんだとは思っていましたが、今回改めて、彼の実力と魅力を突き付けられた感じです。

というわけで今回のイラストは、吉岡さんを描いてみました。
いろんな表情を持っている方ですが、彼の艶っぽい部分を描いたつもりです。
プロフィール

Author:サイボク
60年代後半生まれの♀。
東京在住。

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