『タイガー・マウンテン 雪原の死闘』

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2014年  中国  監督・脚本:ツイ・ハーク  出演:チャン・ハンユー、レオン・カーフェイ、ケニー・リン、ユー・ナン、トン・リーヤー、ハンギョン
(公式サイトは、こちらです


1週間ほど前にシネマート新宿にて鑑賞。
80年代から監督やプロデューサーとして活躍し続けている香港の巨匠、ツイ・ハークが中国で撮ったアクション大作。

ハーク監督は昔から、お金も手間もかかるアクション系の大作を得意としていますが、今の香港映画界はやや衰退ぎみなので、そういう作品はなかなか作れず。
となると、今の中国に活動の場を移すのは自然なこと。

しかし。ご存知の通り、中国には検閲があり、映画の内容は色々と規制されています。
特に政府批判は絶対×で、その逆は◎。

例えば、この映画は1946年の国共内戦時代を舞台にしていますが、検閲の当然の結果として、共産党軍はかなり英雄的に描かれています。
そもそも、あらすじ自体が、「共産党軍の少数精鋭部隊が、東北地方を荒らす残虐な匪賊(ひぞく)の大軍に立ち向かう」というプロパガンダ的なもの。

ただし、そこはツイ・ハーク。
アクションとともに得意とする「ファンタジックな描写」をバンバン繰り出し、単なるプロパガンダ映画とは、ひと味もふた味も違う作品に仕上げています。
あるていど現実的な描写もあるものの、劇画的・幻想的な演出も多用しているので、なんだか架空の国の物語みたいな雰囲気もあったりして。

(この辺りのことについては、ライターの藤本洋輔氏が詳しく述べてらっしゃるので、こちらをどうぞ。他の香港映画人の中国での検閲対策についても、書かれています。)

ただ、私の個人的な思いとしては‥‥やっぱりそれでも少々プロパガンダの匂いがするので、それが残念だなあ、と。

この映画に限らず、例えば(藤本氏も言及している)ジョニー・トー監督の『ドラッグ・ウォー 毒戦』。
トー監督らしさは充分発揮されているものの、公安の描き方などが、やはり少々プロパガンダ的。

まあ、そのへんは、なるべく気にしないようにして観るしかないのかも。
もちろん、将来的に中国の検閲や言論統制が無くなる(緩くなる)ことを願いつつ。

ところで、今回は俳優でなく監督のイラストを描きました。
ツイ・ハーク監督、顔もスタイルもなかなか良いし、独特の雰囲気があって、まるで役者かシニアモデルみたい。
「徐克」(ツイ・ハークの漢字表記)で画像検索すると、いい写真がいっぱい出てきます。ファッション誌の表紙やグラビアにもけっこう登場している模様。

あと、彼は絵も上手いです。
まあホント、凄い人ですわ。
プロフィール

Author:サイボク
60年代後半生まれの♀。
東京在住。

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