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『ご主人様と呼ばせてください』

       人妻・明乃

2018年  監督:城定秀夫  脚本:石川均 城定秀夫  出演:毎熊克哉 行平あい佳 百合沙 三浦誠己 ほか
上映中  公式サイト→http://www.watadore.jp/

正式なタイトルは、『私の奴隷になりなさい 第2章 ご主人様と呼ばせてください』。
2012年に壇蜜主演で話題になった『私の奴隷になりなさい』の続編…というわけではなく、スタッフ・キャストもガラリと変わり、内容的にも「新たなシリーズ」としてスタートした作品。
今週末(10月13日)には、この第2章と同じ城定秀夫監督による第3章『おまえ次第』が公開されます。

さて城定監督といえば、このブログでも過去に何度も言及している、昔から私が好きな監督。
これまでにエロVシネやピンク映画など100本以上撮っている方で、今回が初のメジャー作品(製作・配給:KADOKAWA)。
城定作品の特徴のひとつは、「暗く深刻になりがちな題材でも明るく面白く描く」ことだと思うのですが、メジャーになってもそれは変わらず。

デザイナーの目黒(毎熊克哉)は、婚約者(百合沙)がいながら人妻・明乃(行平あい佳)を口説き関係を持つが、それを知った明乃の夫(三浦誠己)からの意外な要求に応じて彼女との関係を続けるうち、しだいに精神的に追い詰められ、幻覚を見るまでになってしまい……。

というストーリーで、これ、普通なら深刻なエロティック・サスペンスとして演出されがちで、たしかにこの映画にもそういう要素はちゃんとあるのですが、さらにもうひとつ、滑稽さや可笑しみもあるのですよ。
自信満々のプレイボーイだった目黒が、ある意味自分の望みを充分にかなえて、でもかなえすぎて(?)アタフタする様子が、なんか可笑しいし、マヌケで可愛らしい。
この絶妙な感覚が城定節だなあ、と。

ただ今回は、原作があって更に共同脚本としてベテランの石川均氏が入っているせいか、その城定節がやや薄れているような気もします。
そのあたりはもうすぐ公開の第3章に期待! ということで。


余談ですが、先日この映画の上映後のサイン会で城定監督とお話ししたとき、監督が私の絵を「諸星大二郎風」と仰ったのでビックリしました(自分ではそういう風に思ったことないし、人に言われたこともないので)。
まあ以前、監督の『舐める女』のイラストを描いたとき、わざとマンガっぽいタッチで描いたので、その時の印象なのかもしれません。
というわけで、今回はその時とはかなり違うタッチで描いてみました~。


余談・その2。
数年前に、城定監督のピンク映画を観に某成人館に行った時の話。
中年男性と若い女の子(18歳くらい?)のカップルが来ていたのですが、その2人が最前列の席に座ると、すぐに大勢のオッサンが寄ってきて2人を取り囲みました。
上映が始まってもその状態が続き、何やらゴソゴソ行われて怪しい雰囲気が濃厚になった頃、劇場スタッフの方がやってきて、かなり厳しい口調で注意。
カップルもオッサンたちも、消えていきました。

要するにそのカップルは「商売」をしていたのでしょう。性的な。
そして意外なことに、2人とも非常に地味な外見だったのです。
男性は眼鏡をかけていて、真面目かつインテリっぽい大学の准教授みたいな感じ。女の子も、小柄でおとなしそうな感じ。
この2人がどこでどうやって出会い、何故こういう生活をするようになったのか、これからどうなるのか。
いろいろ想像して脚本を書けば、映画になるのでは……

と、そのとき思ったのですが、しばらく忘れていて、また急に思い出しました。
この話、普通に考えると、悲劇的・破滅的な恋愛映画になりそうですが、城定監督だったら、それだけじゃないものができるんじゃないかなあ。
勝手な妄想ですが。


※追記(10月23日)……その後、第3章『おまえ次第』を観て、感想をツイッターにちょろっと書きました。こちらです。
プロフィール

サイボク

Author:サイボク
60年代後半生まれの♀。
東京在住。
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