『ドラッグ・ウォー 毒戦』

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2012年  香港・中国  監督:ジョニー・トー  脚本:ワイ・ガーファイ、ヤウ・ナイホイ、リケール・チャン、ユ・スィ  出演:ルイス・クー、スン・ホンレイ、クリスタル・ホァン、ウォレス・チョン、ラム・シュー、ラム・ガートン ほか
公式サイト→http://www.alcine-terran.com/drugwar/

 蟹江敬三さんが亡くなったので、蟹江さんの追悼記事も書きたいのですが、数日前からこの『毒戦』記事の準備をしていたので、とりあえずこちらを先に仕上げてアップしておきます。

 さて『毒戦』、実は観てからもうかなり日が経っています。全国的に、公開が終了したところも多いし。
 でも現時点で、地方ではまだ上映中のところもあるし、都内でも5月下旬にまた上映されるそうなので(下高井戸シネマ)、記事にしようかな、と。

 それにこの映画、日が経っても、けっこう印象に残ってるんですよ。まあジョニー・トーなので、ガン・アクションが派手でかっこいいとか色々あるんですが、とにかくスン・ホンレイ演じるジャン警部のキャラや捜査方法が独特で、魅了されました。
 キャラや捜査方法が独特といえば、やはりジョニー・トーの『MAD探偵 7人の容疑者』や『名探偵ゴッド・アイ』の主人公たちもそうでしたが、今回はまた別の独特さ。

 まずキャラに関して。例えば、ある銃撃戦での、ジャン警部の弾のよけ方。ちょっとビックリしました。車のアレをああいう風に使うとは‥‥。
 (未見の方は、何のことやらさっぱり分からないと思いますが、もし気になるようだったら、ぜひ作品を観てみてください。)

 そして捜査方法。麻薬組織の捜査をするにあたり、彼は、組織内の実在の人物(しかも複数)になりきって、潜入捜査します。「そんなこと、できるんかいな?!」と言われそうですが、色々あって、できるんです。
 こういうコメディ映画のギャグみたいなことを、(いちおう)シリアスな映画の中でやってしまうジョニー・トー、やっぱり面白いなあ。
 や、もちろん、この『毒戦』をコメディとして観る人がいたって、全然かまわないんですけどね。私自身も、ややコメディとして観たような気がするし。

 あと、個人的にツボにハマったのが、主役2人のキャスティング。捜査される側(麻薬組織の人間)を演じたルイス・クーと、捜査する側を演じたスン・ホンレイ。
 いいコンビです。
 
 このふたり、『強奪のトライアングル』でも共演していて、そのときも今回も、ひとまわりくらい歳が離れているように見えるんですが、実は同い年です。1970年生まれ。
 そしてふたりとも、経歴がちょっと異色。

 まずルイクーは、もとヤクザ。昔、谷垣健治さんがこの本の中で書いていました。
 谷垣さんによると、ルイクーは「まったく気どりがなくていいヤツ」、そして「あなどれない男」。なぜ「あなどれない」のかというと。事件や抗争の多いマカオでロケしたときでも、まったくビビることなく、ひとりでフラッとどこかに出かけたりしてたんだとか。
 なんか、かっちょいいなあ。

 で、ホンレイは、もとダンサー。日本でいえば「新劇出身の地味な演技派」みたいな顔をしているのに。意外ですよね~。ブレイクダンスのチームに所属していたそうです。
 たしかにYou Tubeで彼の動画をいろいろ見ていると、撮影の合間やイベントの時など、実にさりげなく踊っています。クルッとターンしたり、ブレイクダンス風の動きをしたり。
 これまた、かっちょいいなあ。

 ちなみにこのふたり、けっこう仲がいい、と聞いたことがあります。
プロフィール

Author:サイボク
60年代後半生まれの♀。
東京在住。
twitter.com/saiboku_ya

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