展覧会で、昔のPR映画を鑑賞。

『スクリーンのなかの銀座 伝説の並木座が映す。ギンザを遊ぶ。』
「ハウス オブ シセイドウ」(資生堂本社ビル1階・2階)にて11月25日まで開催中 入館無料
公式サイト→http://www.shiseido.co.jp/house-of-shiseido/

 先日、用事で銀座に行った際、上記の展覧会を観てきました。ちなみにこの会場、資生堂が運営している美術館&図書館のようなスペースですが、同じく銀座にある「資生堂ギャラリー」とは別の施設です。場所も少し離れているので、ご注意を(私は最初間違えてギャラリーの方へ行ってしまいました)。
 肝心の展示内容はというと、なかなか面白かったです。正直言って、「ついでにちょっと覗いてみよう」くらいの気持ちで入ったのですが、結果的には2時間ちかくも会場内に居ました。

 まず1階では、銀座を舞台にした映画のスチール写真が展示されていました。また、(私は今回観なかったのですが)それらの映画や現在の銀座を描いたショート・フィルムが奥のミニシアターで上映されていたようです。
 
 2階に上がって、まず目に入ってきたのは、伝説の名画座「並木座」で使用されていた重厚な映写機。さらに同劇場の広報誌に寄せられた著名人の生原稿、女優であり監督でもあった田中絹代さん愛用の品々など、さまざまな貴重品が並んでいました。
 しかし個人的に最も興味深かったのは、会場の隅の方でエンドレス上映されていた、資生堂の企業紹介映画たち。どれも40年ほど前に作られた、いわゆるPR映画なので、今では滅多に観られないものばかり。思わず私はそのうちの2本を鑑賞、気がついたら予想外に長居をしていた‥‥というわけです。ちなみに両方とも上映時間は約30分。何気なく観たうえに資料がほとんど無いので具体的なことは書けませんが、憶えている範囲内で簡単に記録しておきます。

 最初に観たのは、資生堂の商品の製造・流通過程を紹介した作品(タイトル失念)。工場の内部の様子もかなり映っています。ただ、具体的な製造工程については省略されている部分もあります。たぶん企業秘密だったのでしょう。

 次に観たのは、資生堂の社史と銀座の歴史を織り交ぜて紹介した『銀座100年』。1872年(明治5年)の創業からちょうど100年経った頃なので、それを記念して制作されたようです。監修は市川崑。小さな薬局が大企業に成長していく過程と共に、銀座という街の波乱に富んだ歴史が映像で語られています。
 
 銀座はその100年の間に、大火事と震災と戦争によって、3度も「壊滅→復興」を繰り返しました。漠然と知ってはいたのですが、今回の映画を観て、改めてそのことをしみじみと実感。現在、有名ブランドの豪華な店舗が建ち並ぶこの街が、そう遠くない過去に、何度も焼け野原になっていたのです。
 ふと、以前このブログで紹介した瀬々監督の浅草の映画を連想しました。長い歴史を持つ都内東部の繁華街として、また戦争や震災などで何度も壊滅した街として、銀座と浅草にはけっこう共通点が多いですよね。
 
 他に印象的だったのは、都電に関する部分。銀座の都電が廃止された日の記録映像が挿入されていたのですが、そこには、廃止を惜しむ人々が押し寄せて大騒動になっている様子が映っていました。その熱狂ぶりに、ちょっとビックリ。当時これだけ大勢の人が集まったということは、鉄道マニアだけでなく一般の乗客の中にも、銀座の都電に強い愛着を持っている人が多かったということなのでしょうか。
プロフィール

サイボク

Author:サイボク
60年代後半生まれの♀。
東京在住。
twitter.com/saiboku_ya

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