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『ポリーナ、私を踊る』

      ポリーナRR


2016年  フランス  監督:ヴァレリー・ミュラー&アンジュラン・プレルジョカージュ  脚本:ヴァレリー・ミュラー  出演:アナスタシア・シェフツォワ、ニールス・シュナイダー、ジェレミー・ベランガール、ジュリエット・ビノシュ、アレクセイ・グシュコフ ほか
現在、各地で上映中または上映予定あり
公式サイト→http://polina-movie.jp/


1週間ほど前に川崎のシネコンで鑑賞。
近くの席に、母娘と思しき2人連れが2組もいたのだが(どちらも娘さんは中学生くらい)、正直言って、この映画、思春期の少女とそのお母さんが一緒に観るには、ちょっと微妙な内容だ。

ロシア人の少女ポリーナは、名門ボリショイ・バレエ団のバレリーナになるため幼い頃から厳しいレッスンに耐え、みごと入団試験に合格。
しかし入団直前に突然、コンテンポラリーダンスに目覚め、両親の反対を押し切ってフランスへ行き、コンテンポラリーダンスのカンパニーに入る。
ところが、そのカンパニーも早々に辞めてしまい、先の見通しも立たないままベルギーへ行き、繁華街のクラブで働きながらダンスの練習を続けることになる。そして……。

ちなみにポリーナ、ロシアでバレエをやっていた頃は、いかにもバレリーナ風の上品で清楚なルックスだったのが、ベルギーで生活する頃には、(上のイラストのように)髪型もメイクもややケバいというか、キツい感じになっている。

つまり色んな意味で、「一般的な親が娘に期待する生き方」から、外れまくっているんである。
そして映画は、それを肯定し、彼女なりの輝き方を提示している。

ところでこの映画自体も、一般的な映画からは、ちょっと外れている。
登場人物(特に主人公)が、自分の内面を言葉で語るということを、ほとんどしないのだ。
だから観ていて、ポリーナの感情や思考がやや分かりにくかったり、彼女の行動がやや唐突に思えたりする部分もある。

しかし、彼女のダンスからちょっとした体の動きに至るまでのあらゆる「身体表現」をよく観ていると、何となく彼女の思いは伝わってくる。
具体的に言葉で理解することはできなくても、感情の「うねり」や震えを受け取ることはできる。

このことは、監督2人のうちのひとり、アンジュラン・プレルジョカージュがダンサー兼振付家であることと関係しているのだろう。
ダンスの世界で長く活躍してきた彼が、ダンス・パフォーマンスの表現方法を映画の中に注ぎ込んだのだと思う。
だから観客の側も、映画を観るというよりダンスを観るような気持ちで鑑賞に臨んだ方がいい、のかもしれない。

色々と外れた女性の生き方を、ちょっと外れた手法で描いた…という意味で、なかなか面白い映画だと思う。

そうそう、見どころはもうひとつあって、それは振付家を演じるジュリエット・ビノシュのダンス。
女優として輝かしいキャリアを誇るビノシュ、ずいぶん前からダンスにも本格的に取り組んでいるそうで、この映画でもしっかりダンスを披露してくれるのだが、その上手さと力強さに見惚れた。
プロフィール

サイボク

Author:サイボク
60年代後半生まれの♀。
東京在住。
twitter.com/saiboku_ya

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