年末ぎりぎり要望垂れ流しの巻

 今年は、昔から気になっていた作品を2本、観ることができました。ひとつは『競輪上人行状記』。
 実はこれ、15年ほど前に知り合いの方から「いい映画だ!」と薦められたのです。しかも映画の話をしている時ではなく、ギャンブルの話をしているときに突然、「昔、『競輪上人行状記』っていう映画があって‥」と切り出されたので、妙に印象に残っていました。しかし殆ど上映されずソフト化もされていないのでなかなか観られず、自分にとって「幻の映画」になりかけていた矢先、ひょっこりと対面することができました。ちなみに私自身はギャンブルはやりません。
 
 そしてもう1本は、『追悼のざわめき』。劇場公開された頃、多少興味はありつつも見逃してしまい、その後(やはり15年ほど前)佐野和宏さんのファンになってから俄然「観たい!」という気持ちが高まっていったのですが、ときどき上映されていても何故かいつも都合がつかずに見逃し続けてしまい、やっと今年、観ることができました。オリジナルとは少し違うバージョンとのことですが、作品自体も面白かったし、佐野氏の魅力を再認識できたので個人的に満足です。

 あと今年は、10年ほど微妙に避けていた石井隆監督の新作を久しぶりに観て、これが素晴らしい作品だったのが嬉しかったです。しかし相変わらず低予算のようだし、何かと制約の多い中で撮っておられる模様。このことは残念です。
 石井氏の作品は、劇画も映画も一般受けするタイプのものではありませんが、最近アメリカで『天使のはらわた』シリーズのDVDボックスセットが発売になったことからも分かるように、世界中のある種の人々から愛好されるタイプの作品です。その愛好者を増やすためにも、それなりのお金をかけて条件を整えたうえで、本人の脚本&監督で、決定的な新作映画を撮ってほしいです。
 
 というか、可能ならば海外資本を取り付けて、最初から海外に売ることを前提にして撮った方がいいんじゃないでしょうか。デヴィッド・リンチとかキム・ギドクとか、「本国では受けないけど海外で受けるアクの強い監督」は、だいたい皆この手を使って独特な成功を収めていることですし。あ、そういえば、井口昇監督の新作映画も海外資本ですヨ。
 さらにこれは個人的な妄想なんですが、私は以前から、石井監督と佐野和宏に組んでほしいと思っているのですよ~。石井監督の映画は暗くて感傷的で、もちろんそこが魅力なんですけど、ちょっとそれらが過剰すぎて観ていて辛くなる時があるので、佐野さんの「乾いたふてぶてしさ」を重石にしたら、ちょうど良いような気がするのですが。「哀愁はあるけど湿り気は少ない」という彼の持ち味が生きると思うんですけどね。

 「今年のまとめ」みたいなものを書こうと思ったのに、結局、妄想や要望を垂れ流してしまいました。でもまあ、変にまとめるよりも、くだらなくても要望を書いておいた方が少しは建設的かもしれないし。ということでお許しください。では皆さん、よいお年を。
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サイボク

Author:サイボク
60年代後半生まれの♀。
東京在住。
twitter.com/saiboku_ya

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