あるテクノ歌謡の思い出

 前回の記事の続きです。大阪、で思い出したこと。かなり昔から活動している、「ミス花子」という芸名の男性シンガーソングライターがおりまして。『河内のオッサンの唄』の人、といえばお分かりになる方も多いのではないでしょうか。で、私は一時期(中学生か高校生の頃)、彼の『好っきゃねん』という歌が好きで、ラジオからテープに録音したものをよく聴いていました。
 
 どんな歌かというと、まあコミックソングです。ひたすら東京と大阪を比較して大阪を褒めたたえるという、わりとありがちな発想に基づいた歌なんですが、その比較の仕方が、「♪新宿のオカマよりもミナミのオカマのほうがテクニシャン~」とか「♪03よりも06のほうが数が多い~」といった絶妙にアホくさいもので、私のツボにジャストフィットしたわけです。花子氏のボーカルやメロディも、その歌詞とうまく合っていたような記憶があります。

 『好っきゃねん』、チャウ・シンチー、バリー・ウォン、その他もろもろ。どうも私は昔から、歌でも映画でも何でも、「やや下品で強引でコテコテなもの」に惹かれる傾向があるようです。自分が暗くなっているときでも、そういうものに触れると、ほんのひとときですが憂さを忘れることができるんですよ。いわゆる現実逃避ってやつですね。
 一般に、現実逃避型の作品は否定的に語られる場合が多いですが、私は評価したいです。人の心を現実から違うところへ連れて行くなんて、相当の技術やパワーがないと出来ることではないですよー。「現実について深く考えさせる作品」と「現実から逃避させる作品」、どちらも同じくらい偉大であるような気がします。

 ところでこの歌について検索していたところ、『テクノ歌謡コレクション:ポニーキャニオン編』(Pヴァイン)というコンピCDに収録されていることを発見。え、テクノ歌謡だったっけ? ピコピコしてたっけ? 実はアレンジはよく憶えていないのです。ぜひそのうち入手して、聴いてみたいと思います。
 このCD、ムーンライダーズのメンバーや大瀧詠一、細野晴臣らが手掛けた曲も入っていて、聴きごたえありそうな予感。コテコテ趣味とはまた別に、そのあたりの音楽も好きなのです。
プロフィール

サイボク

Author:サイボク
60年代後半生まれの♀。
東京在住。
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