「OP映画祭り」レポート

 5日に行ってきました、「OP映画祭り2008」。男性の友人に付き添ってもらい、「特集&イベントの日だから女性客も少しくらいは居るだろう」などと思いつつ、入場。しかし‥‥女は私ひとり、 でした。かなり賑わっている場内で、私ひとり。完全に紅一点状態。いや、紅一点なんてステキなもんではなく、単なる「場違いな人」だったような気が。
 
 なにしろお客のほとんどは、中高年のオッチャン。なんというか、ポロシャツやナイロンジャンパーを絶妙に着こなしている感じの。まあ私自身も決して若くはないのですが、その私よりも上の世代であろうオッチャンたちの群れがドドン! とそこに在ったわけです。完全に浮いていた私。
 そういえば入場の際、劇場スタッフの方から「こちらの劇場でよろしいんですか?」と訊かれました。余談ですが、この手の質問をされたのは『人造人間ハカイダー』(1995・雨宮慶太監督)を封切で観たとき以来です(この映画なかなか面白いですよ、かつての美少年歌手・本田恭章が敵役で出ているし)。

 話がそれました。レポートの続きを。入場して、まずは竹洞哲也監督の新作『不純な制服 悶えた太もも(いつまでも どこまでも)』を鑑賞。しかし諸事情により、冒頭を見逃したうえ最後まで作品に集中できず、不完全鑑賞となってしまいました。この「諸事情」も含め、作品については次の記事に書くつもりです。
 
 上映が終わって、次は舞台挨拶。さらに観客が増え、ほぼ満席です。新たに入ってきたお客さんを観察していると、1人だけ女性の姿が。しかしかなりご年配の方で、そのうえどうも関係者っぽい。相変わらず孤独をかみしめる私。でもそんな孤独感を忘れるほど、面白いトークショーが展開されました。 
 そう、公式サイトなどには「舞台挨拶」と書いてあったものの、実質的には「トークショー」だったんです。なにしろ1時間近くあったし。で、何故そんなに長くなったかというと‥‥小川欽也監督があまりにも饒舌だったから。これに尽きます。

 今回の登壇者は小川監督&山口真里さん、渡邊元嗣監督&夏井亜美さん、竹洞監督&Ayaさんという3組の監督&女優コンビ。女優さんたちは全員、華やかなミニドレス姿。さすがです。 
 それぞれの監督の年齢などを簡単に説明しますと、小川氏は73歳(とご本人が仰っていました)、若い頃から監督業を続けている超ベテラン。ピンクだけでなく怪談ものなど、とにかく大量に撮っておられます。渡邊氏は1957年生まれ、彼も若い頃から監督をやっているベテラン。竹洞氏は1974年生まれ、小川氏の助監督などを経て2004年にデビューした若手。このブログで最近よく名前が出てくる監督です。
 
 で、小川監督の饒舌ぶりについて。いや~もう凄かったです、話しだすと止まらないし、内容もゴージャス。まあいわゆる「ご老人の思い出話」なんですけどね、近江俊郎やエノケンなど遥か昔の大御所から谷ナオミや宮下順子などかつて成人映画で活躍した女優まで、伝説的な方々と直に接したうえでのエピソードばかりなので、お話自体が「日本の映画史・芸能史」といった感じなのですよ。
 帰りに友人と「誰かがロング・インタビューして本にするべきだよね~」と喋っていたのですが、近年精力的にピンクに関わっている柳下毅一郎氏がそのようなことを書いてらっしゃるので、いつか実現するかもしれません。

 さて、次は渡邊元嗣監督について。実は私、渡邊監督のことを「きっと見るからにオタクっぽい人なんだろう」と長年、勝手に思っていました。むかし彼の作品を観たとき、女優さん(例えば亡くなった林由美香さん)に「テへッ♡」とか「ウフッ♡」みたいな芝居をさせて極端にアイドル的な撮り方をしていたし、実際かなりのアイドルオタクだという噂なども聞いたので、モッサリした男性を想像していたのです。
 ところが今回初めてお姿を拝見し、スラリとした長身の、実に爽やかな男性であることを知りました。
 
 や~、ほんとに好人物でした。明るくて快活で、常に周囲に配慮しているような。喋りつづける小川監督&黙りつづける竹洞監督の脇で適切な発言を繰り出し、バランスを取る調整係をなさっていましたよ。ちなみに彼の現場では、NGを出した女優さんに監督がチューをする「チューの刑」というのがあるとかで、「藍山みなみにはもう何度もチューしましたよ! アハハ!」だそうです。こういう発言をしてもヤラしく見えない中年男性は珍しいでしょう。

 そして最後に竹洞監督。さきほど「黙りつづける」と書きましたが、本当に無口な方です。そのうえ殆ど動かない。ずーっと同じ姿勢のままでした。喋らないうえに動かない、まるで石像のような青年。これから竹洞氏を「石像くん」と呼ぶことにします。心の中で。
 などと思いながらトーク終了後にロビーへ出ると、そこに竹洞氏が立っているではないですか。友人に「挨拶しなよ、しなよ、しなよ!」とアオられた私は、最近観はじめたばかりなのに、「いつも観てますよ~」などとデビュー当時からのファンみたいなことを、なぜか言ってしまいました。すいません。予想通り竹洞氏の言葉数は少なかったです。
 
 そんなこんなで上野オークラを後にしました。残り2本の映画も観たかったのですが、諸事情により叶わず。最後に細かい情報を付け足しておきますと、まず劇場スタッフの方々は皆さんハッピ着用! トークショーの中では、女優さんのサイン入りセクシーランジェリーが当たる「プレゼント争奪戦じゃんけん大会」を開催! ロビーには、上映作品の台本などが当たるキーワードクイズの応募コーナーが! とにかくいろんな意味で、独特なお祭り気分を満喫させてもらいました。 
                                             <続きはこちら
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Author:サイボク
60年代後半生まれの♀。
東京在住。
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