OPレポートの続き

 前回の記事では上映作品に関する部分を省略していたので、今回はその辺りをメインに。まずOP映画の公式サイトには上映のタイムテーブルが掲載されていなかったので、同行の友人(男性)が事前に、上野オークラに電話で問い合わせると、スタッフの方が詳しく教えてくださいました。
 またその際、女性を連れて行っても問題ないかと尋ねたところ、普段もイベント時も女性客は少し居るが特にトラブルは無い、というようなお返事。正直言って、「普段も」はちょっと怪しいと思いましたが、それ以外の部分は信用して行くことにしました。

 さて当日、13時50分からの『不純な制服 悶えた太もも』を観ようと、その少し前に劇場へ。するとロビーにお客さんが何人もいるので、てっきり休憩時間だと思い中に入ろうとすると、まだ前の作品を上映している様子。念のため近くに置いてあった今回のイベントのチラシで確認すると、やはり「13:50」と書いてあります。
 「まあそのうち休憩になるんだろう」としばらくロビーで待っていたのですが、13時48分になってもまだ上映しているので、おかしいと思い改めて中を覗いてみると、スクリーンには制服姿の女の子が。「ゲッ、もう始まってるんじゃないの?」。囁き合いながら急いで入ると、続いてスクリーンには『不純な制服~』の文字。嗚呼、アヴァンタイトルを全部見逃してしまいました。
 
 推測ですが、この時おそらく休憩時間を飛ばして連続上映していたのでしょう。あるいはもともと休憩時間なんて殆ど無いとか? いずれにせよ、事前に公表されるタイムテーブルはあくまでも「だいたいの目安」であって、その通りに上映するとは限らないようです。私は今まで幾つかの成人映画館に行ったことがあり、その際どこもタイムテーブル通りの上映だったので、この劇場も同じだと思っていたのが甘かったですねえ。
 まあ考えてみると、私が過去に行ったのは、亀有名画座と鵜の木安楽座とシネマ有楽町(3つとも今は無い)で、いわゆるバリバリの成人館ではないというか、雰囲気的に名画座やミニシアターに近いところばかり。つまり、そういうところと正統派の成人館ではシステムが違うのでしょう。

 で、まあ、席に着こうと全体を見渡したのですが‥‥前回書いたように、私以外の観客は全員男性。そして空席は少々あるものの、私が座れるところは皆無。というのも、成人館で痴漢に遭った人の体験談を何度か聞いたことがあるので(私自身にはそういう体験は無い)、念のため「私がいちばん端でその隣が友人」という座り方を計画していたのに、端が2席以上空いているところが全然ないのです。
 
 ちなみにこの劇場には2階席もあり、そっちだったら端の方でも空いていたかもしれないのですが、最初から2階で観る気はありませんでした。噂によるとここの2階は、女装子さんとそのお相手のハッテンバらしいので。まあそれは夜間だけで昼間は違うのかもしれませんが、やはり何となく近づきがたいですし。
 結局、1階の側面の壁に、後方から死角になって見えない部分があったので、そこにへばり付くように立ち、友人もすぐ傍に立ってくれました。
 
 そんなこんなでやっと映画鑑賞の態勢に入ったものの‥‥その後も全く映画に集中できませんでした。なぜかというと、まず上映中にウロウロ歩き回る人が多い。しかもその人たちがロビーと場内を行ったり来たりするので、頻繁に扉が開いて光が入ってくる。
 そして、これがいちばん困ったのですが、その歩き回る人たちが近くを通る時に、必ず私をジ~っと見るのです。なかには、しばらく立ち止まってジ~~~っと凝視する人もいました。
 
 私はわりと短髪だし、その日は地味なシャツやジーンズなど男性の中に混じっても目立たない格好をしていたつもりなのですが、場内があまり暗くないせいもあり、少し見ただけで女だと分かってしまったようです。皆さんとしては、「何で女がこんなとこに居るんだ??」という気持ちだったのでしょう。それにしても、あんなにジロジロ見なくても‥‥(ただ、妙なことを言ったり触ったりするような人は1人も居なかったです。)

 というわけで、竹洞哲也監督の『不純な制服 悶えた太もも(いつまでも どこまでも)』、今回はどうしても集中して観ることが出来なかったので、大雑把な感想しか書けません。以下、メモ書き程度に。
●女子高生、チンピラ、兄貴分のヤクザ、彼の出所を待つ女、日本海。死の匂い。なんとなく70年代頃の青春映画っぽい。
●要所要所で、かなり引きの画が使われていたような。
●主役の女子高生を演じたAyaは脚が細くてスタイルが良く、立ち姿もカッコいい。トークショーでの「ダンスの仕事もやっている」という発言を聞き、納得。今後はスパイとか殺し屋とか、アクション・シーンの多い大人の女の役も演じてほしいなあ(すでに演じているのならスミマセン)。
●脚本の「当方ボーカル」は小松公典の別名で、なるほど小松名義のときとは作風が異なる感じ。「小松=明るく乾いたタッチ、当方=感傷的かつ破滅的なタッチ」ということかな? 書き分けているというよりも、彼の中にもともと両方の要素があるのではないかと勝手に推測。

 結局トークショーのときも立ち見だったし、いろんな意味で疲れましたが、今思えばなかなか貴重な体験でした。普段は一般館やDVDでピンクを観ていて、もちろんそういう機会を与えてくださっている関係者の方々には感謝しています。ただそのこととは別に、ピンク映画とはまずピンク専門館で上映するための作品であり、作り手が付けた少々文学的あるいは詩的なタイトルとは別の、会社側が付けたいかにもエロエロなタイトルを背負って世の中に出てくるわけで。
 そういう強固な枠組みの中、しかも低予算、それなのにお金と手間のかかる35mmフィルムでの撮影を未だに続け、普遍的な面白さを持った作品をも生み出している、そんなピンク映画業界の深さと不思議さを改めて感じることができました。
プロフィール

サイボク

Author:サイボク
60年代後半生まれの♀。
東京在住。
twitter.com/saiboku_ya

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