『映画時代 創刊準備号』

編集・企画・制作:活檄プロダクション(河田拓也、膳場岳人、佐藤洋笑)
公式ブログ→http://eiga-jidai.seesaa.net/

 前回の記事の続きです。新雑誌『映画時代』今号の特集は、「神代辰巳×萩原健一」。最近のいくつかの記事で書いてきたように、私は神代監督やショーケンのファンではないし、彼らに対して特別な思い入れもありません。では何故この雑誌を読んだのかというと、いろいろありますが、ひとつには高田純氏のインタビューが載っているから。
 高田氏は、『恋文』と『離婚しない女』で神代監督と組んだ脚本家。で、『恋文』は置いといて、ここで問題にしたいのは『離婚しない女』。これ、私にとってはどうにも理解不能な映画なのです。たしか5年くらい前にシネマアートンで観て、「何じゃこれ?!」。かなり唖然としました。
 
 ショーケン演じる男と倍賞姉妹演じる2人の女による三角関係。しかしその女たちが2人とも、妙に自己愛が強く子供っぽいキャラクターで全く魅力が感じられず、なぜ男が彼女たちの間で揺れ動くのか、私には理解できなかったのです。
 というか、監督が彼女たちをそういうキャラクターとして認識している気配が無く、むしろ「愛すべき女たち」として認識しているようにも見え、作品と自分との間に大きな溝を感じました。もっとハッキリ書くと、シリアスなタッチの映画なのに、観ながら思わず笑ったり、心の中でツッコミを入れまくったりしていました。

 そんなわけで、神代監督が亡くなって10年以上経った今、「脚本家の方がこの映画についてどう思っているのか、制作の裏話も含めいろいろ書いてあるかも」と興味をひかれてインタビュー記事を読んだのですが‥‥。
 ない。全くと言っていいほど語られてない。『恋文』については、脚本執筆時の監督とのやり取りやラストシーンの見方などについて、具体的に語られているのに。そもそもインタビュアーの方(河田拓也氏)からして、『離婚しない女』に関する質問を一切してないんですよね。
 
 や、まあ、もしかしたら、実際には質問も答えもあったのに紙面構成の都合でカットしたのかもしれませんが。それにしても、ちょっと不自然なのではないでしょーか。例えば、コンビ作5本のうち1本についてだけ言及が無い、というのならまだ分かりますが、全部で2本しかないのにそのうちの1本について言及ナシとは。
 読み終わって、「高田氏は『離婚しない女』について語るのがイヤなのかなあ?」などと余計なことを考えてしまいました。また、河田氏は別の記事でこの映画についてやや批判的なレビューを書いているので、それならば尚のこと、高田氏に批判や疑問をぶつけてほしかったです。
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サイボク

Author:サイボク
60年代後半生まれの♀。
東京在住。
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